福岡市中央区 スーパーマーケット 薬院バリュー

ヤクインバリュー@FRESH

まいど!本日土曜日は青果の日!フレッシュ!

 

 

お野菜、果物いかがでしょうか。暑さに負けずに頑張りましょう。

 

 

さておき。こんなに暑い時は、涼しい部屋の中で本を読むに限ります。というわけで、少し長めの物をご紹介。

ジャン。石田衣良の「アキハバラ@DEEP」です(゚∀゚)

簡単に申し上げますと、再開発が始まった頃の、ジャンクで機械的で萌えで…まぁ、なんていうか二次元的で近未来的で荒廃的な秋葉原を舞台にしたオタクの青春群像劇…かな?個性豊かないわゆるオタク達が、自分たちが開発したサーチエンジンを巨大企業から取り戻すのが主軸のストーリーです。

キャラクターそれぞれに明確な役割があり、悪役もわかりやすく「悪いやつ」なので、非常に痛快な勧善懲悪をお楽しみいただけます。機械に関する専門用語がこれでもかと出てきますが、ノホホンと読み飛ばしてもストーリーに支障がないうえに、理解力のある方なら、おそらく読みながらコンピューターの知識が身についてしまうかもしれません。たぶん。

「池袋ウエストゲートパーク」シリーズを読んだことのある方は既にご存知かと思いますが、石田衣良は本当に生きた街を描写するのが上手な作家です。騒がしくもスタイリッシュで、どこか危険な香りのする池袋と、雑多な喧騒の中にも活力と希望があふれている秋葉原を、見事に書き分けています。2004年に初版が発行された本作。実に10年以上も前に作られた作品であるにも関わらず、まったく古臭さを感じません。当時の最先端に対して敏感にアンテナを張り、そこに作者自らのエッセンスを加え昇華させているからこその瑞々しさ。時代に対する先見性と鮮度勘が抜群です。

 

時代が移り、もはや電子の街としての一面が薄れつつある秋葉原を、大切なものの為に仲間と協力して壁に向かっていく勇気を、懐かしみながら、取り戻してみてはいかがでしょうか。

理由をお伝え出来ないのが非常に惜しまれますが、本作に続けて石田衣良作品を読むのでしたら、ぜひ「ブルータワー」をどうぞ!

 

それでは次のまいどまで!